~「スヌーズレン」とは~
誰もが心地よい時間を過ごすことができる活動です。光・音・香り・振動などを使い感覚を刺激し、重い障害を持つ人たちでも、楽しみ、心地よい時間を過ごすことができます。
~さらに詳しく(日本スヌーズレン協会HP参照)~
「スヌーズレン」は、オランダにある知的障害を持つ人々が住む施設で生まれた活動とその理念を言います。スヌーズレンの語源は2つのオランダ語、スニッフレン<クンクンとあたりを探索する>、ドゥースレン<ウトウトくつろぐ>から造られた造語であり、「自由に探索したり、くつろぐ」様子を表しています。
障害が重い人たちでも楽しめるように、光、音、におい、振動、温度、触覚の素材、こんなものを組み合わせたトータルリラグゼーションの部屋が生まれました。
スヌーズレンは、どんな人でも、ありのままの自分が受け止められ、自分で選び、自分のペースで楽しむための、人生の大切な時間です。今では、重い障害を持つ人々の分野だけではなく、様々な分野へと広がっています。
~最近のスヌーズレンの動向~
自由に楽しみくつろぐ活動として始まったスヌーズレンですが、最近では治療・教育など目的を持って行うスヌーズレンも盛んに行われています。
「自由なスヌーズレン」に対して「目的を持ったスヌーズレン」では基本的な道具は同じですが、目的や対象者によって、より効果的な使い方を考えながら実践していきます。具体的には、気持ちの落ち着き、記憶を思い出す、信頼関係を築く、学習効果の向上など、様々な目標を持って実践されています。
~「ふれんず」でのスヌーズレンの取り組み~
ふれんずでは週に1回、スヌーズレンを行っています。
部屋を暗くし、光・音楽・香り・振動などで感覚を刺激します。使用しているものは、イルミネーション、ミラーボール、ライト、バブルユニット、サイドグロウ(発光ファイバー)、アロマ、バイブレーションクッション、など様々です。
この部屋の中で、初めに「ふれあい体操」(マッサージ)を行います。その後はオルゴール曲を流し、利用者さん達はそれぞれのペースで楽しみリラックスした時間を過ごしています。
また、支援者は体験を共有することが大切とされています。利用者さんに寄り添い共に楽しんでいます。
ふれんずのスヌーズレンは「自由なスヌーズレン」を基本としていますが、興味を引き出すこと、緊張の緩和なども目標としています。利用者さんの表情・動きなどを観察して感覚の好みや反応を知ることで、さらに心地よいスヌーズレンを目指しています。